就労継続支援B型の新規開業に必要なイニシャルコストとランニングコストを徹底解説

未分類
この記事は約3分で読めます。

はじめに

就労継続支援B型の事業所を新規で開業するにあたり、どの程度の費用がかかるのか、具体的なイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。この記事では、初心者の方にもわかりやすいように、初期費用と運営費用を詳細に解説し、就労継続支援A型や就労移行支援との比較も交えながら説明します。

就労継続支援B型事業所とは?

就労継続支援B型は、一般企業での就労が難しい障害者に、雇用契約を結ばずに働く場を提供する福祉サービスです。利用者は作業に応じた工賃(報酬)を受け取りながら働き、自立を目指してスキルを磨きます。A型とは異なり雇用契約を結ばないため、利用者が自由なペースで働ける点が特徴です。

新規開業時に必要なイニシャルコストの内訳

法人設立費用

事業所を運営するには法人格が必要です。設立にかかる費用の例

  • 株式会社設立費用:約25万~30万円
  • NPO法人設立費用:5万円~15万円

物件取得費用

事業所として使用する物件を確保する際に必要な費用:

  • 敷金・礼金・保証金:50万~200万円程度(地域による差あり)
  • 仲介手数料、前家賃:家賃1ヶ月分相当

設備投資費用

作業環境や事務作業のために必要な設備を整える費用

  • 事務用家具:デスク、チェア、パソコン、プリンターなど:約30万~50万円
  • 作業用設備:利用者の作業内容に応じた道具や器具(例:製品組み立てなら工具、農業なら農機具):約50万~100万円
  • 消防・防災設備:消火器、避難誘導灯の設置:約10万~20万円(自動火災報知機が必要な場合は別途費用がかかる可能性あり)

その他の費用

  • 送迎車両の購入費用(必要に応じて):50万~200万円程度(中古車の場合)

初期費用の目安

これらを合計すると、イニシャルコストはおおよそ300万~800万円程度が必要です。

事業運営にかかるランニングコストの内訳

スタッフの人件費

B型事業所では、利用者をサポートするスタッフが必要です。

  • 管理者1名:月額30万~40万円(サビ管と兼務)
  • 職業指導員・生活支援員2~3名:月額20万~30万円×人数

利用者への工賃

利用者に支払う工賃は、利用者の人数や稼働時間によって変動します。

  • :1人あたり日額1,000円×20日×10名=約20万円/月

施設維持費

  • 家賃:15万~25万円/月(地域や物件の規模による)
  • 光熱費:4万~6万円/月
  • 消耗品費:作業道具の修理や消耗品購入:5万~10万円/月

その他の費用

  • 広告宣伝費:事業所の利用者を募るための広報活動費:約2万~5万円/月
  • 送迎車両の維持費(必要に応じて):燃料費や保険料:約3万~5万円/月

月間運営費用の目安

ランニングコストは合計で月額100万~200万円程度が目安です。

資金調達と助成金の活用方法

資金調達方法

  • 銀行融資:日本政策金融公庫の新創業融資制度などを利用
  • クラウドファンディング:地域社会からの支援を受ける方法
  • 自己資金の投入:開業準備資金として活用

助成金の活用

  • 障害者雇用安定助成金:設備投資費や運営費を一部補助
  • IT導入補助金:業務効率化のためのIT機器導入費を補助
  • 福祉・介護職員処遇改善加算:職員の給与や待遇改善を目的とした補助金

これらを活用することで、開業資金や運営資金の負担を軽減できます。

まとめ

就労継続支援B型の新規開業には、イニシャルコストとして300万~800万円、月々のランニングコストとして100万~200万円程度が必要です。これらを見越して事業計画を立てることが重要です。また、助成金や融資制度を活用することで、初期投資や運営費用を大幅に軽減することができます。

就労継続支援A型や就労移行支援と比較し、それぞれの特徴やターゲットに応じた運営方針を明確にすることで、安定した事業運営が可能となります。この記事を参考に、B型事業所開業に向けた準備を進めてください。

就労コンサル MATSUBARA
就労コンサル ishikawa

はじめまして。
コンサル担当のI.Nです。
私は大学を卒業してから約20年間、人材紹介・派遣業界に携わってきました。
新規営業からスタートして既存営業、責任者とステップを踏んできました。
一般の紹介会社や派遣会社にも何かしらの障害を持った方々から相談を受けてきました。
そんな時に当社代表の松原と出会い、転職を決意してコンサル部門を担当しております。
細かい行政ルールを覚えることも大切ですが(ここはコンサルに任せてください)
重要なことは、集客・生産活動収入(A・B)・利用者就職のバランスを考えて対応することです。
1つ欠けてしまうと売上も安定しません。
多くの事業所が少なからず課題を抱えているのが現実です。
我々にお任せいただければ、様々なご提案ができるかと思います。
お気軽にお問い合わせください。

就労コンサル ishikawaをフォローする
未分類
就労コンサル ishikawaをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました