短時間利用減算とは?— 就労継続支援B型との関連と詳しい解説

就労継続支援B型
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はじめに

「短時間利用減算」という言葉をご存知ですか?福祉サービスにおいて、利用者のニーズに合わせた支援が提供されることは重要ですが、それに伴って制度上のルールも存在します。その一つが「短時間利用減算」です。この制度は、特定の条件下での利用に対して減算が行われる仕組みです。

本記事では、初心者でも理解できるように、就労継続支援B型との関連を中心に「短時間利用減算」について解説します。用語の解説や具体例を交えながら、分かりやすく説明していきます。

【令和6年度報酬改定にて新設】短時間利用減算とは?

短時間利用減算 基本報酬の30%減算

  • 「利用者の就労や生産活動等への参加等」の報酬体系を取っている事業所が対象です。
  • 算定利用時間が4時間未満の利用者が全体の5割以上である場合には、基本報酬を減算されます。
  • 一般就労等に向けた利用時間延長のための支援が位置付けられ、実際に支援を実施した場合、または短時間利用となるやむを得ない理由がある場合は利用者数の割合の算定から除外することができます。

「利用者の就労や生産活動等への参加等」の報酬体系を取っている事業所とは

就労継続支援B型のサービス費は定員ごとに(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ)(Ⅵ)の6つあります。令和6年の報酬改定で(Ⅳ)(Ⅴ)(Ⅵ)の3つが新設され、この3つが「利用者の就労や生産活動等への参加等」に該当する事業所となります。

利用者の特性によって高い平均工賃額を目指すことが難しい事業所が、平均工賃額でなく地域との協働などを行い、その活動が評価される報酬体系となります。

サービス費について

就労継続支援B型サービス費(Ⅰ)
利用定員が20名以下
平均工賃月額が45,000円以上の場合 837単位
平均工賃月額が35,000円以上45,000円未満の場合 805単位
平均工賃月額が30,000円以上35,000円未満の場合 758単位
平均工賃月額が25,000円以上35,000円未満の場合 738単位
平均工賃月額が20,000円以上25,000円未満の場合 726単位
平均工賃月額が15,000円以上20,000円未満の場合 703単位
平均工賃月額が10,000円以上15,000円未満の場合 673単位
平均工賃月額が10,000円未満の場合 590単位
就労継続支援B型サービス費(Ⅱ)
利用定員が20名以下
平均工賃月額が45,000円以上の場合 748単位
平均工賃月額が35,000円以上45,000円未満の場合 716単位
平均工賃月額が30,000円以上35,000円未満の場合 669単位
平均工賃月額が25,000円以上35,000円未満の場合 649単位
平均工賃月額が20,000円以上25,000円未満の場合 637単位
平均工賃月額が15,000円以上20,000円未満の場合 614単位
平均工賃月額が10,000円以上15,000円未満の場合 584単位
平均工賃月額が10,000円未満の場合 537単位
就労継続支援B型サービス費(Ⅲ)
利用定員が20名以下
平均工賃月額が45,000円以上の場合 682単位
平均工賃月額が35,000円以上45,000円未満の場合 653単位
平均工賃月額が30,000円以上35,000円未満の場合 611単位
平均工賃月額が25,000円以上35,000円未満の場合 594単位
平均工賃月額が20,000円以上25,000円未満の場合 572単位
平均工賃月額が15,000円以上20,000円未満の場合 557単位
平均工賃月額が10,000円以上15,000円未満の場合 532単位
平均工賃月額が10,000円未満の場合 490単位
就労継続支援B型サービス費(Ⅳ)
利用定員が20名以下 584単位
就労継続支援B型サービス費(Ⅴ)
利用定員が20名以下 530単位
就労継続支援B型サービス費(Ⅵ)
利用定員が20名以下 484単位

上記の(Ⅳ)~(Ⅵ)で算定利用時間が4時間未満の利用者が全体の5割以上である場合には、基本報酬を減算されます。(30%減算)

就労継続支援B型サービス費Ⅰ~Ⅲ

基本報酬の単位数は3つの要素あります。                                       ①職員の配置状況                                                  ⓶定員数                                                      ③平均工賃額                                                        就労継続支援B型Ⅰ~Ⅲの報酬体系は、平均工賃額に応じて報酬単位が決まります。

就労継続支援B型サービス費Ⅳ~Ⅵ

基本報酬の単位数は2つの要素から決まります。                       ①職員の配置状況                                                  ⓶定員数                                                        就労継続支援B型Ⅳ~Ⅵは利用者の就労や生産活動等への参加等をもって一律に評価する報酬体系となります。

まとめ

本記事では、短時間利用減算の基本的な概念から、具体的な適用条件や対策までを解説しました。初心者でも理解できるように、用語の説明や具体例を交えて説明しました。

就労コンサル MATSUBARA
就労コンサル ishikawa

はじめまして。
コンサル担当のI.Nです。
私は大学を卒業してから約20年間、人材紹介・派遣業界に携わってきました。
新規営業からスタートして既存営業、責任者とステップを踏んできました。
一般の紹介会社や派遣会社にも何かしらの障害を持った方々から相談を受けてきました。
そんな時に当社代表の松原と出会い、転職を決意してコンサル部門を担当しております。
細かい行政ルールを覚えることも大切ですが(ここはコンサルに任せてください)
重要なことは、集客・生産活動収入(A・B)・利用者就職のバランスを考えて対応することです。
1つ欠けてしまうと売上も安定しません。
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