ピアサポート実施加算とは?
こちらの記事は就労継続支援B型を想定した内容となっています。
ピアサポート実施加算とは、指定のピアサポート研修を修了した障害や難病のある(または過去にあった職員)などを配置し、ピアサポートとしての支援を実施した場合に算定できる加算です。
ピアサポートは、同じ経験を持つ者同士だからこそ得られる共感や理解が基盤となり、支援を受ける側も与える側も互いに成長できるという特性を持っています。
算定可能なサービス
就労継続支援B型・自立訓練(機能、生活)・自立生活援助
※計画相談支援・障害児相談支援・地域相談支援(移行、定着)はピアサポート体制加算の名称となります。
ピアサポート実施加算の単位数
100単位
100単位×当該ピアサポートを受けた利用者の数×10円(地域区分)
ピアサポート実施加算の要件
ピアサポート実施加算は、以下の要件の全てを満たす必要があります。
・就労継続支援B型サービス費(Ⅳ)(Ⅴ)(Ⅵ)を算定している事
・ピアサポート研修を修了した職員を2人以上配置している事
・上記の職員が他の職員に対して、年1回以上の研修を実施している事
・上記の職員のうち少なくとも1名以上はピアサポーターとして支援をする事
・個別支援計画に基づいた支援を実施する事
※就労継続支援B型サービス費(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)を選定している事業所は、この加算は算定できません。
※職員との雇用契約があることが必要です。(業務委託や請負は算定不可)
障害者ピアサポート研修とは
障害や難病の経験があり、その経験を活かしながら他の障害者等の支援を行う者をピアサポーターと呼びます。この研修によって、障害福祉サービス等における質の高いピアサポート活動の取組みを支援することを目的にこの研修があります。
研修の日程は、基礎研修(2日間)と専門研修(2日間)があり、すべて受講する必要があります。
まとめ:ピアサポートを通じた自立支援とその未来
ピアサポート実施加算は、単に事業所が追加の報酬を得るための制度ではなく、障害者同士が互いに支え合い、成長できる仕組みを促進する重要な役割を持っています。ピアサポートを通じて利用者が自信を持ち、安心して就労に取り組める環境を提供することが、支援の質を高める一助となっています。
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